妊娠中に塩分をとりすぎるのは危険だから注意

 塩分の過剰摂取は褒められた行為ではありません。これは高血圧を引き起こし、ひいては身体に多大な負担を強いることになるからです。
 しかし、妊娠中の女性となると、つわりなどを理由に偏食になるため、追訴のことを忘れる傾向にあるようです。
 私の知人女性もその一人でした。今回はその彼女が体験した話を紹介します。

 彼女は元々塩気のある食事が好きでした。出身地が味の濃いメニューを出すことで知られる地域であったため、薄味だと何を食べているのか分からなくなる、というのが口癖だったのです。
 それは結婚してからも同じでした。彼女の夫は料理に関しては何も言わない方でしたので、改善されることはなかったのです。
 しかし、そんな彼女も妊娠すると、少し反省しました。偏ったメニューだと胎児に悪影響があるのではないかと心配し、野菜中心のそれに切り替えることにしたのです。
 ちょうど世の中が健康食ブームだったこともあり、情報や必要とされる素材の入手はそんなに難しくありませんでした。
 彼女はサラダのドレッシングを自己流にアレンジしたり、健康によいとされていた豆類を塩ゆでにしたものを積極的に食べるようにして、胎児を気遣ったのです。
 しかし、野菜中心の食事にすれば万事解決となるほど、世の中は甘くありませんでした。
 検査中に彼女は医師から高血圧になっているとの指摘を受けたのです。
 それまで好んで口にしてきたものを控えてきたのに何故と、彼女は訝しみましたが、答えはさほどの間を置かずに明らかとなりました。
 サラダのドレッシング、そして塩湯でした豆類の中に、大量の塩分が含まれていたのです。
 妊娠中期を迎えると、お腹がすいたからとたくさん食べる人がいますが、彼女もその口でした。一日あたりの食物摂取量が増えた結果、気がつかない間に塩分も大量にとっていたのです。
 薄味のものに切り替えさえすれば、問題は起きないと彼女は信じていたそうです。
 私は途中で気づいたのだし、大事にはならなかったのだからよかったではないかと彼女を慰めました。